授業実践

【のんバス】ピンク色のバスのヒミツをさぐれ! 仲間をさがせ! (2)

2021.06.25
目次

2021年6月25日に実施した授業では、東広島市内小学校5校(八本松小学校,平岩小学校2クラス、木谷小学校、河内小学校、豊栄小学校)の4年生(130名程度)が参加しました。

第2週目は,コミュニティバス運行にともなう「お悩み」を見出し,それの解決策を構想することを目標としました。

1時間目は,参加校が,西条の「のんバス」とともに,豊栄の「そよかぜ号」,河内の「あゆピチふれあい号」,安芸津の「海風バス」の運行時刻や利用状況等について調べ発表しました。これらの地方のコミュニティバスは便数が少なく,あまり知られてもいないことが確認されました。途中「海風バス」の車内から中継をはさみ,乗客の数や乗車区間,乗車目的等についてリポートを受けました。参加した児童は,運転手さんにオンラインで直接質問する機会も得ました。

2時間目は,これらのコミュニティバスのお悩みを出し合いました。どのバスにも共通するお悩みとして「赤字が多いこと」「利用者が少ないこと」が挙げられました。参加した児童は,これらのお悩みの解決策を議論し,提案しました。参加した各校の児童は,これらのコミュニティバスがほとんど知られていない事実に気づき,もっと広く知られるように看板やチラシを作るべきではないかと認知度を上げる方略を提案しました。市役所の担当者も現実的で効果的な提案にたじたじでした。最後に広島大学を走っている自動運転の小型電動バスの様子を観察し,未来のバスの姿にイメージを膨らませました。

2週間の学習を通して,「身近にありながらよく知らない」バスの存在について,参加校5校が互いに理解し交流し合うことで,公共サービスを担うコミュニティバスの機能と課題,そしてその解決策について認識を深めることができました。

この授業の関係者

授業実施者:草原和博
授業補助者:各小学校での授業担当教員
市役所から中継担当:草原和博、大坂遊
海風バスから中継担当:小栗優貴
広島大学から中継担当:川上由美
学校技術支援担当:池田優子、今井祐介、宇ノ木啓太、河原洸亮、川本吉太郎、吉田純太郎
事務局機器担当:守谷富士彦

この記事を書いた人
SIP staff
三井・川本・宇ノ木・神田

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