授業実践

【のんバス】ピンク色のバスのヒミツをさぐれ! 仲間をさがせ! (1)

2021.06.18
目次

2021年6月18日に実施した授業では、東広島市内小学校5校(八本松小学校,平岩小学校2クラス、木谷小学校、河内小学校、豊栄小学校)の4年生(130名程度)が参加しました。

第1週目は,「のんバス」と民間の路線バスと比較することで,違いを見出すとともに,コミュニティバスの運行に関して「問い」を発見し,解決することを目標としました。

1時間目は,芸陽バスの西条車庫から通常の「路線バス」と「のんバス」のようすを中継で観察しました。それぞれのバスの大きさや行き先・ルート,時刻・運賃設定,乗降口の数などを比較し,のんバスの役割を「公共性」の視点から分析していきました。また乗車証明書を持参して西条駅前のお菓子屋さんで買い物して,割引券をもらう様子を中継しました。買い物や通院・通学だけでなく,地域の活性化にも貢献しようとするコミュニティバスの役割を学びました。

2時間目は,1時間目に学んだ「のんバス」の基本情報を振り返るとともに,運賃収入だけでは維持できず補助金をえて運行している状況を知りました。児童には,のんバスの「なぜ・どうして」をたくさん出してみよう!と指示したところ,「なぜ赤字なのに走らせるのか」「なぜ西条にしか走っていないのか(私たちのまちにはないのか)」などたくさんの疑問が寄せられました(「赤字のバスを走らせるべきか」をめぐって一人ひとりが意見表明もしました)。これらの問いに対して,専門家の市役所やバス会社の担当者が真剣に答えていきました。

一連の課題発見・課題解決を通してコミュニティバスの社会的意義を探究するとともに,西条以外の土地に走るコミュニティバスについても調べてみたいという意欲が高まりました。

この授業の関係者

授業実施者:草原和博
授業補助者:各小学校での授業担当教員
芸陽バスから中継担当:草原和博、大坂遊
のんバスと東広島市から中継担当:小栗優貴、川上由美
学校技術支援担当:池田優子、今井祐介、宇ノ木啓太、川本吉太郎、正出七瀬、吉田純太郎
事務局機器担当:守谷富士彦

この記事を書いた人
SIP staff
三井・川本・宇ノ木・神田

「デジタル・シティズンシップ・シティ:公共的対話のための学校」プロジェクトメンバーである三井・川本・宇ノ木・神田が更新しています! ぜひ、本記事を読んだ感想や疑問・コメントをお寄せください!