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2021年7月15日に,東広島市内小学校13校29学級(西条,板城,吉川,西志和,東志和,小谷,平岩,高美が丘,三ツ城,板城西,乃美尾,中黒瀬,龍王)の3年生(910名)が参加し,東広島の「お店」をテーマにした授業を実施しました。今回は,「スーパーと直売所の小売店としての特色を理解し,それを的確にあらわしたキャッチフレーズを提案できること」を目標としました。1時間目は、スーパー、直売所それぞれのようすを中継で観察しました。子どもたちは、1日あたりの客数や販売されている食品の種類・産地、売り場の広さなどを比較しながら中継を視聴し、それぞれのお店の特徴を捉えていきました。その後、直売所で買い物中のお客さんにインタビューを試みました。わざわざ西条から福富ま車に乗って直売所を訪ね,野菜を買っている理由を尋ねることで、スーパーと比べて商品の数も種類も少ないが,人々を引き付けている直売所の魅力について学ぶことができました。

2時間目は、1時間目に観察したことを踏まえ、スーパーと直売所の魅力を表すキャッチフレーズを考案しました。スーパーのキャッチフレーズには、便利さや産地の幅広さ(地元から世界まで)が表れていました。一方、直売所のキャッチフレーズを作った子どもたちは、野菜の新鮮さや手作り商品へのこだわり,地域の活性化に注目していましたた。最後に,子どもには「どちらかのお店だけでいいんじゃない?(2種類もいらないよ!)」と揺さぶりをかけました。この命題への賛否とその理由を示す活動を通して,消費者に多様な選択肢が保証されていることの意義を学びました。

2時間の学習を通して,「普段よく行く」スーパーと「あまり行ったことのない」直売所を知り,それぞれの小売店としての目的の違いを言語化するとともに,小売店と消費者との関係について認識を深めることができました。

この授業の関係者

授業実施者:草原和博
授業補助者:各小学校での授業担当教員
スーパーから中継担当:宇ノ木啓太、岩佐佳哉
直売所から中継担当:川上由美、川本吉太郎
学校技術支援担当:今井祐介、吉田純太郎、正出七瀬
事務局機器担当:大坂遊、草原聡美

この記事を書いた人
SIP staff
三井・川本・宇ノ木・神田

「デジタル・シティズンシップ・シティ:公共的対話のための学校」プロジェクトメンバーである三井・川本・宇ノ木・神田が更新しています! ぜひ、本記事を読んだ感想や疑問・コメントをお寄せください!