指導案・教材・YouTube動画
概要
2021年9月15日に,東広島市内小学校8校13学級(郷田,原,小谷、豊栄、入野、風早、高屋西、御園宇御薗宇)の4年生(384名)が参加し,東広島の「災害」をテーマにした授業を実施しました。
今月は「さい害から身を守る-さい害でキケンなところ,さい害のサインをさがそう!-」を目標に実施しました。
キケンをさがせ!
1時間目は,まず自然災害の専門家である熊原康博先生(広島大学)に事前に児童から寄せられた質問に答えていただきました。疑問に答える過程で,本時のめあてである「身近な地域で,災害に弱いところ=キケンなところをさがそう!」を確認しました。その後,クイズに取り組んだり,高屋周辺の「土石流」と「浸水」が発生しやすいところを中継で結んで,災害発生地の地形的特徴や災害の原因を探究していきました。土石流については,現場のようすをドローンの映像で観察しました。浸水については,元消防団員の方のお話を伺うことで,過去の浸水規模や浸水しやすいところの地形,浸水に対する備えについて知ることができました。
”身近な”キケンをさがせ!
2時間目は「身近な地域でキケンなところをさがそう!」と題して,参加校の校区で土石流や浸水の起こりやすいところを見つける活動を行いました。1時間目に学んだ概念を活用して,標高を色分けした地図を読み解いていきました。児童が予想した危険地域とハザードマップが指し示す危険地域を照らし合わせながら,災害が起こりやすい地域を確認していきました。各学校の発表を通して,東広島市には,土石流が多いところ(山ぎわの谷)もあれば,浸水が起こりやすいところ(川沿い),高潮が起こりやすいところ(海沿い)もあることが分かりました。ハザードマップでは危険と示されていないところを危険指摘した学校に対して,熊原先生は「ハザードマップだけを頼りせずに自分たちでも考えてほしい」とコメントされました。その後,市役所の危機管理課と中継を結んで,市が発している最新のキケンのサイン(ハザードマップ,緊急告知ラジオ,防災メールなど)を学びました。最後に小寺池近くの水害碑を観察することで,昔の人が残してきたキケンのサイン(山津波の記録)を知りました。
2時間の学習を通して,東広島の災害の種類を捉えるとともに,各地域で災害から身を守る方法を考え,交流することができました。
授業実施者:草原和博
授業補助者:各小学校での授業担当教員
西高屋駅前から中継担当:熊原康博、宇ノ木啓太
小寺池からの中継担当:横川知司、岩佐佳哉、住谷侑也
災害碑からの中継担当:西高屋駅と小寺池担当者全員
市役所から中継担当:川上由美、小栗優貴
学校技術支援担当:今井祐介、池田優子、吉田純太郎、正出七瀬
事務局機器担当:大坂遊、川本吉太郎、草原聡美
「デジタル・シティズンシップ・シティ:公共的対話のための学校」プロジェクトメンバーである三井・川本・宇ノ木・神田が更新しています! ぜひ、本記事を読んだ感想や疑問・コメントをお寄せください!
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授業実践
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