広島大学教育ヴィジョン研究センター
(EVRI)教育研究推進員

大坂 遊

Yu Osaka

専門は社会科教育,教師教育。博士(教育学)。大学院生の時には広島県内の中学校・高等学校で社会科・地理歴史科の非常勤講師をしながら,広島大学リサーチ・アシスタントやティーチング・フェローを勤めてきました。博士課程を修了後,周南公立大学(旧・徳山大学)で勤務する傍ら,広島大学の教育研究推進員として働いています。EVRIでは運営スタッフとして,また教師教育の研究者/実践者として,様々なプロジェクトに関わっていきたいと考えています。2024年度は木曜日にEVRI室(B101)にいますので,気軽にお声がけ下さい。

研究業績

(EVRIでの仕事に関わるもの。大坂の研究活動についてご関心のある方は,Researchmapをご参照ください。)

  • ・ 真加部湧大, 篠原嶺, 村上聡恵, 大坂遊「学校基盤の教師教育者が直面する葛藤とは何か-校内研究・研修主任を経験した2名のセルフスタディを通して-」『学校教育実践学研究』29, 135-146, 2023年
  • ・ 大坂遊, 泉村靖治, 櫻井良種, 田中雅子, 八島恵美, 河村真由美「教師教育者のアイデンティティの獲得プロセス:指導主事や特別支援教育コーディネーターへの移行にともなう転機や困難に注目して」『学校教育実践学研究』28, 81-91, 2022年
  • ・ 川口広美, 大坂遊, 金鍾成, 高松尚平, 村田一朗, 行壽浩司, 佐藤甲斐「教師はどのようにCOVID-19を授業化するか:社会科と保健体育科の2人の教師を事例として」『学校教育実践学研究』27, 49-56, 2021年
  • ・ 大坂遊, 草原和博, 宇ノ木啓太, 小栗優貴, 玉井慎也, 守谷富士彦, 岩佐佳哉, 宅島大尭, 両角遼平, 靑木理恵, 岩﨑泰博, 正出七瀬, 瀬谷敦之, 鈩悠介, 桃原研斗「探究的な学びを支援する小学校社会科地域学習用デジタルコンテンツの開発と活用(3):広域交流型オンライン社会科地域学習の構想」『広島大学大学院人間社会科学研究科紀要:教育学研究』2, 302-310, 2021年
  • ・ 守谷富士彦, 大坂遊, 草原和博, 宅島大尭, 横川知司, 村田翔, 小栗優貴, 両角遼平, 篠田裕文, 正出七瀬, 鈩悠介「探究的な学びを支援する社会科地域学習用デジタルコンテンツの開発と活用(2):「のん太の学び場」の特性を活かしたオンライン教育の類型化と試行」『学芸地理』76, 37-53, 2020年
  • ・ 守谷富士彦, 大坂遊, 篠田裕文, 青本和樹, 髙見史織, 正出七瀬「探究的な学びを支援する社会科地域教材用デジタルコンテンツの開発と活用:「のん太の学び場」と「東広島市立図書館連携講座」の場合」『学校教育実践学研究』26, 59-69, 2020年
  • ・ 守谷富士彦, 大坂遊, 桑山尚司, 迫有香, 佐々木孝, 丸山博章「教科書開発者の専門性を高める授業研究コンサルティング:カンボジア教育省社会科教科書改訂プロジェクトの取り組みを例に」『広島大学大学院教育学研究科紀要 第二部』68, 325-332, 2019年
  • ・ 濱本想子, 大坂遊, 草原和博, 岩田昌太郎『A. SwennenとK. Smithの教師教育者の専門性開発論』『広島大学大学院教育学研究科紀要 第二部』68, 45-54, 2019年
  • ・ 大坂遊, 桑山尚司, 守谷富士彦, 草原和博「教科書開発者の専門性を高める研修プログラムをいかにデザインするか:カンボジア教育省社会科教科書改訂プロジェクトを例に」『学校教育実践学研究』25, 93-108, 2019年
  • ・ 守谷富士彦, 大坂遊, 桑山尚司, 平田浩一, 升谷英子, 草原和博「カンボジア中学校社会科授業の現状と再生産の構造」『広島大学大学院教育学研究科紀要 第二部 文化教育開発関連領域』67, 75-84, 2018年

研究テーマ・研究関心

EVRIでの私の仕事と関連する研究テーマは以下の通りです。

  • ① 社会科教師の力量形成過程を解明し教師教育者の介入方法を検討すること。そのために,教師の授業づくりと意思決定を支援する学習材や教師教育用ハンドブックを開発したり,研修を運営・実施したりしてきました。
  • ② 先生の先生=教師教育者の専門性を解明し,その開発方法を検討すること。そのために,教師教育者が自身を対象として研究する「セルフスタディ」という方法論について研究しています。また,2021年度からはEVRI主催の広島大学履修証明プログラム「教師教育者のためのプロフェッショナル・ディベロップメント講座」の企画・運営にも携わっています。
  • ③ 国内外の社会科学習指導要領・教科書及び社会科教員養成カリキュラムを改善すること。そのために2019年度まで,カンボジア教育省と連携し,カンボジア国内の社会科授業の実態調査と,教育政策担当スタッフに対する職能開発研修を実施してきました。
  • ④ 主体的・対話的で深い学びを促すeラーニング教材を開発し,その効果的な活用法を提案すること。そのために2019年度から,東広島市の地域学習用デジタルコンテンツ「のん太の学び場」の開発・監修に関わっています。