草原教授、三井特任助教、川本特任助教、宇ノ木研究員が、9月5日、9月6日に鹿児島を訪問し、9月期授業の内容説明や自治体に対する聞き取り調査及び事業案内を行いました。
9月5日には、鹿児島県総合教育センター、鹿児島市総合教育センター、鹿児島市立桜峰小学校を訪問しました。県および市の総合教育センターでは、現在取り組まれている遠隔教育の現状や今後の方向性についてご説明をいただきました。また、遠隔授業の効果や必要性に加え、実施に際しての課題や方法についても意見交換が行われました。
桜峰小学校では、9月期の授業に向けた構想を説明し、参加に必要な準備事項を確認しました。火山灰が積もるグラウンドの隅に建立された災害伝承碑も実際に確認し、授業に向けての高揚感が一層高まりました。(桜峰小のHPにも打ち合わせの様子が掲載されました。こちらからご覧ください。)
9月6日には、種子島の中種子町立納官小学校および中種子町教育委員会を訪問しました。納官小学校では、同町立星原小学校の児童との遠隔授業(5・6年生の道徳)の様子を参観しました。遠隔授業を通じて、両校の児童が意見を交わし、学びを深めている姿を確認できました。授業を担当された中村先生からは、異なる学級同士の交流が多様な意見を引き出し、中学校入学に向けた準備としても重要であるとのお話を伺いました。また、校長先生からは校務DXの取組についてもご紹介いただき、学校全体でデジタルを活用した教育を推進していることを学ばせていただきました。さらに、中種子町教育委員会では、町内での遠隔授業の実践や小規模校同士をつないだ遠隔交流の取組について伺うとともに、SIPプロジェクトの案内をさせていただきました。
今回の訪問を通じて、へき地や小規模校という特性を持ちながらも、デジタル技術を活用した学校間の接続を通じて、学びの幅を広げることの効果を再認識しました。訪問先の先生方も、私たちと同じように遠隔教育の推進に熱意を持って取り組んでおられ、その姿勢に大いに勇気づけられた調査となりました。