2024年9月18日に第2回SIPデジタル・シティズンシップ・シティ連絡協議会を開催しました。本協議会は、SIP事業に採択された「デジタル・シティズンシップ・シティ:公共的対話のための学校」を円滑に推進するために、関係機関(広島大学、東広島市、ソフトバンク株式会社)が協議を行う場です。
研究開発責任者の草原教授が司会を務め、広島大学の委員からこれまでの活動報告が行われ、その内容を踏まえて今後の事業拡張に向けた協議が行われました。
まず、次の項目について活動報告がありました。
1.広域交流型オンライン地域学習の実績(児童アンケート中間報告)
2.カリキュラム開発の状況
3.社会基盤開発の状況
4. AI技術開発の状況
広域交流型オンライン地域学習は4年目を迎え、校種や内容の充実、拡張(カリキュラム開発)により、市内の参加校や参加人数は年々増加しています。また、他自治体や市外の学校への紹介(社会基盤の開発)によって、他自治体の学校の参加も増加しています。さらに、フレンドスペースやスペシャルサポートルームなど、不登校等の傾向が見られたり,特別な支援が必要な児童生徒にも多様な学びの場を提供できるように、それぞれの場所からの授業参加に対応を始めています。
これらの報告を踏まえ、その後の協議では、今後さらに本事業の魅力を発信したり、保護者の参観を促したりすることで、事業の拡張を図るための連携を強化していくことが確認されました。
また、AI技術開発については、ソフトバンク社からAI学習支援システムの開発状況がデモで紹介され、草原教授からはマッチングアプリ(TSUNAGU)の開発やメタバース空間の構築状況についても報告がありました。AI技術開発に関しては、視認性の向上や外国語対応、新アプリの開発など、今後さらなる改良・開発が進められることが確認されました。
関係機関の連携の重要性が再認識された会となりました。 今後も、関係機関が密接に連携しながら、事業のさらなる拡張に努めてまいります。