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【2024.09.21】ポルトガルの国際会議で研究発表しました

2024.10.03
  • 発表

2024年9月18日(水)から21日(金)に、ポルトガル・ポルトで開催された国際会議ICDLE 2024(The 15th International Conference on Distance Learning and Education)において、渡辺健次教授がAI学習支援プログラムに関する研究発表を行いました。ICDLEは2010年から開催されている遠隔学習・遠隔教育に関する国際会議で、日本でも2018年に東京で開催されています。渡辺教授が中心となり「Development of an AI-Based Assist System for a Cross-Border Digital Classroom」と題する論文を投稿、査読を経て採録が決定し、発表することになりました。

発表は21日の14時から15時半までのセッション「Artificial Intelligence in Education and AI Assisted Systems」で行われました。15分間の持ち時間の中で、研究の背景、開発しているシステムの概要、9月11日(水)に実施した「広域交流型オンライン学習」で試用したAI学習支援プログラムの動作の様子、個人情報やプライバシーに関する取扱いについて発表を行いました。特にEUではAIと個人情報やプライバシーとの関係を気にすることもあり、質疑応答では保護者との同意書や音声データの取扱いなどについて確認するコメントがありました。

会議の最初のキーノートスピーチが「Metaverse and Generative AI: Will They Revolutionize Education ?」であることが象徴するように、生成系AIの教育利用についての発表が多くありましたが、生成系AIの導入のフィロソフィーを考察するような発表が多く、具体的なシステムに関する発表は少なかったです。
NICEではこれからも、授業実践の開発と両立して、積極的な研究成果の発信に努めてまいります。

開催都市のポルトは、旧市街が「ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院」として世界遺産に登録されています。サン・ベント駅のアズレージョ(タイル画)の美しさ、ドン・ルイス1世橋の雄大さ、エッグタルトの美味しさなどは印象的で、ポルトガル屈指の素晴らしい街でした。(渡辺健次)