草原教授と三井特任助教が、8月22日から8月24日にかけて北海道東部を訪問し、北海道版広域交流型オンライン学習の実施に向けたカリキュラム作成のための検討会や、学校及び自治体に対する聞き取り調査及び事業案内を行いました。
8月22日には、2回目となるカリキュラム検討会を実施しました。5月に続いて開催された検討会には、道内の小中学校教員7名と玉井慎也氏(北海道教育大学釧路校・講師)が対面及びオンラインで参加し、今後の実践に向けた単元案等について意見交換を行いました。5月の検討会を踏まえて作成された北海道版カリキュラム案を基に、参加者がホスト役を務める際に、いつ、どのような実践が可能か、具体的な時期や内容について検討しました。
8月23日には、浜中町立霧多布小学校、別海町立野付小学校、別海町教育委員会を訪問し、調査及び事業案内を行いました。
霧多布小学校では、9月期の授業に向けた構想を説明し、参加に際して必要な準備事項を確認しました。また、玉井氏からは、授業前後に他自治体の学校とのオンライン連携を行うことが提案されました。
別海町では、野付小学校がふるさと学習の発表を通じて他自治体の学校と遠隔交流を行っていることや、教育委員会が町内の小規模校同士で結んだ遠隔授業の取組を推進していることについてご紹介いただきました。また、交流する相手校を見つけることの難しさや遠隔授業を実施する際の内容や方法の精選など課題についても話し合われ、双方で実施してきたオンライン学習の成果と課題を共有し、意見を交換しました。
今回の訪問を通じて、遠隔教育の効果やニーズを再確認するとともに、計画的かつ継続的に実施することの重要性を再認識しました。北海道はSIP第3期課題の各チームの成果を集約的に実装するショーケース地域に指定されています。今後とも北海道の自治体とは緊密な連携を図りながら、引き続き取り組んでまいります。