授業実践

【北海道DCC】店ではたらく人と仕事:地元スーパーは,なぜ長くつづいている?

2026.06.30

指導案・教材・YouTube動画

1.授業の概要

2026年6月30日(火),北海道釧路市内の小学校3校4学級,計115名が参加し,「北海道DCC企画」の第2回授業が実施されました。

今回の授業のテーマは,「店ではたらく人と仕事:地元スーパーは,なぜ長くつづいている?」でした。本授業では,釧路市にしかない地元スーパー(「あいちょう」,「菱光」,「雷さとう」),釧路発祥のお米専門店「こめしん」を取り上げ,大きなスーパーやコンビニに負けない工夫や努力について探究しました。

授業の全体進行は北海道教育大学釧路校の玉井慎也講師,各教室の進行は各学級の担任が務め,「こめしん芦野店」にオンライン生中継のご協力をいただきました。また,遠隔授業の事前学習用動画教材「オンラインお店見学」の制作に,「あいちょう芦野店」,「菱光」,「雷さとう」,「こめしん星が浦精米工場」にご協力いただきました。御礼申し上げます。

2.導入:みんながよく行くお店はどこ?

導入では,事前アンケート結果の共有から始めました。その後,釧路市内のスーパーマーケットの「位置」と「分布」を地図で確認し,5つの色で分けられている理由を予想しました。

児童の意見例

・(芦野小)オレンジ色は同じ名前のスーパーで、水色は名前が違うけど同じスーパーで、いろんな食べ物が売っている。緑色のスーパーは食べ物だけじゃなくて薬とか文具もいろいろおいている。白色のスーパーは,食べ物は少ないけど食べられないもの(服)がある。紫色のスーパーはほぼ全部おいている。
・(中央小)オレンジ色のスーパーは複数のお店が合体している!
・(清明小)オレンジ色はフクハラとビッグハウスって名前が違うけど,おいているものは同じグループ!

代表生徒が発表して交流した後は,「一番儲かっていそうなスーパーはどれだと思う?」と問いかけて挙手で予想しました。その後,「道内スーパー売り上げトップ3」と「教育大生がよく行くスーパートップ3」を確認し,気になったことを問いの形で表現しました。

児童がつくった問いの例

・(清明小1組)紫色のイオンやザ・ビッグは店舗が少ないのに,なんでそんなに儲かっているの?
・(清明小2組)雷さとうはどこから商品を仕入れているの?
・(中央小)あいちょう芦野店は近くに大きなイオンもあるのに,どうして70年近くもやっているの?
・(芦野小)イオンの方が大きいのに,どうしてコープさっぽろに多くの人が行くの?

その後,中央小で構想された問いを中心に,学習課題「地元スーパーは,なぜ長くつづいている?」を共通の問いとし,地図上では水色に分けていた釧路市のご当地スーパー(本時では「地元スーパー」と呼んだ)に注目する方向性を提示しました。

3.展開1:なぜ地元スーパーは長くつづいているのか?

展開1では,各学校の近くにある地元スーパー(あいちょう,菱光,雷さとう)が何年前からあるのかを確認した後,事前に作成した「地元スーパー〇〇:しょうかいカード」の情報交換をしました。

児童の紹介例

・(中央)菱光は,毎週金曜日は300円のお弁当が売っている!社長のおすすめコーナーには全国から仕入れたものやアクセサリーもおいてある!
・(芦野小)あいちょうでは,地元の釧路で採れた野菜が売っていたり,たくさん入ったお肉が売っていたり,木曜日はコストコの日!
・(清明小)雷さとうでは,地元の釧路で採れた魚が売っていたり,お客さんの注文に合わせて魚を切ってくれる!

4.展開2:地元のお米専門店は,どんな工夫や努力をしている?

展開2では,「もし「こだわりの珍しいお米を食べたい人」「足腰の悪いお年寄りの人」「仕事が忙しくてスーパーに行けない人」がお米を買いたかったら,どんなお店があったら助かる?」という問いかけから始まり,釧路発祥のお米専門店・こめしんの工夫や努力について探究しました。

オンライン生中継でこめしん芦野店を見学し,店内のお米の置き方や精米の仕方など「販売者の工夫や努力」を紹介しました。その後,児童は気になったことや聞いてみたいことを質問しました。

児童の質問例

・(芦野小)お米以外は何か売っていますか?
→お茶やお菓子,ご飯に合うものを売っている!
・(芦野小)白米と玄米以外にお米の種類はありますか?
→1分搗きから10分搗きまであって,お客さんの注文に合わせて作っている!
・(清明小)お店には何種類のお米がありますか?
→今は46種類だけど,新米の時期になると50種類くらい!
・(清明小)ネット通販はやっていますか?
→昔はやっていたけど,今は止めている。再開しようか考えている途中。
・(清明小)1日にどれくらいお客さんは来ますか?
→100人くらい来る。他の店舗を合わせると500人から600人くらい。
・(中央小)1日にお米はどれくらい売れますか?
→芦野店では500から600kgくらい,こめしんの会社全体では5〜6トンくらい売れるよ。
・(中央小)どれくらい儲かっていますか?
→米の値段は上がっているけど,ちょっとだけ利益が上がってきている。

児童からの質問を受けた後,こめしんの竹内さんからメッセージをいただきました。

竹内さんからのメッセージ

地域のお店には魅力があり,大きいお店に負けないように頑張っているので,みんなで応援して欲しいです。お米をたくさん食べて,成長していってほしいです。

オンライン生中継の後,星が浦にある倉庫に玄米の状態で40トン程度保管していること,会社や個人向けに配達するサービスもあることを動画教材の視聴を通して学びました。

5.終結:地元スーパーやお米屋さんの魅力とは?

終結では,本時で学んだことを活かして,各校に支援員として参加していた北海道教育大学釧路校の学生に対して,釧路市にある地元スーパーやお米屋さんの魅力をアピールする活動をしました。

児童のプレゼン例

・(芦野小)あいちょう芦野店にはコストコの商品が置いてあるから,近くにコストコが無くても商品が買えるからおすすめだよ!
・(中央小)服を買いたいなら,地元スーパーには置いていないから,イオン釧路店がおすすめだよ!ついでに,こめしん芦野店でおにぎりを買うのも良いね。
・(清明小)雷さとうには色んな魚や食べ物があって,インスタグラムやフェイスブックで宣伝しているから見てみるといいよ!

このように,児童は地元スーパーやお米屋さんの工夫や努力について学習した成果を用いて,「ふるさと・釧路市のお店」の魅力を表現することができました。

この授業実践の関係者

授業実施者Ch1:玉井慎也(北海道教育大学釧路校)
授業実施者(各学級):各学校の授業担当教員
ゲスト:あいちょう芦野店,ショッパーズ菱光,雷さとう,こめしん星が浦精米工場,こめしん芦野店
こめしん芦野店からの中継:石澤大季,大嶋和希,中島夢月(北海道教育大学釧路校)
学校技術支援担当①(釧路市内小学校):長岡宜秀,名取煌平,廣岡咲彩,山瀬美結,山口藍(北海道教育大学釧路校)
事務局機器担当①(釧路市立芦野小学校):大戸玲穂(北海道教育大学釧路校)
事務局機器担当②(北海道教育大学釧路校):佐々島忠佳(北海道教育大学釧路校)

この記事を書いた人
Hokkaido DCC staff
大戸・佐々島

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