授業実践

【広域交流・2025夏休み特別企画】「大学の先生や学生と一緒に社会科自由研究をしてみませんか?」第2回を実施しました(2025.08.01)

2025.08.01

概要

2025年8月1日(金),東広島市内の小学生10名が参加して,東広島市・広島大学連携 DCC授業夏休み特別企画・地域課題探究プロジェクト「大学の先生や学生と一緒に社会科自由研究をしてみませんか?」を実施しました。本企画は,東広島市の地域テーマを題材に,3回にわたって子どもたちの夏休みの自由研究を大学教員・大学生が一緒に探究する企画です。

第2回目となる今回は,前回考えた研究の問いや仮説,研究計画をもとに,実際にフィールドワークに出かけました。コミュニティバスチーム,外国人市民チームに分かれて「問い」に答えるデータ収集をしました。

のんバスチームの調査

のんバスの基本情報を確認!

のんバスチームでは,まず東広島市のコミュニティバス「のんバス」について確認しました。のんバスは,路線バスに比べて大きさが小さく,席数が少ないこと,西条駅発西条駅着であること,1日に48便あること,始発・終電の時間などを確認しました。

のんバスに乗車!お客さんの数を数えたよ

次に,実際にのんバスに乗りました。のんバスに乗りながら,実際のルートとそれらの道の特徴,乗車するお客さんの数や特徴を調査しました。団地の中の細い道を通ることや高齢者から学生まで幅広いお客さんが乗っていることがわかりました。当日は子どもやスタッフを除き19名のお客さんが乗っていました。

市役所で聞き取り調査!交通政策課に行ったよ

最後に東広島市役所に行き,のんバスを担当する交通政策課の梶山さん,槇田さんに聞き取り調査を行いました。

子どもたちは大きく以下2つの問いについて,質問しました。

児童からの質問と市役所・交通政策課の回答

Q:なぜのんバスは西条にしか走っていないのか。高屋はコミュニティバスがないのか安芸津のバスは曜日が決まっているのか。
→西条が東広島市の人口の半分近くを占めている。実は高屋にもおまるめ山号というコミュニティバスが最近走るようになっている。実際にコミュニティバスを走らせるときには試験運行をして,走る曜日や時間,ルートを決めている。
Q:なぜのんバスは赤字で人気がないのか。車を持っている人が多かったらのんバスはいらないんじゃない?
→実は最近では,目標を超えるお客さんに乗ってもらっている。どこまで乗っても大人200円,子ども100円という金額,整理券による特典などが評価されていると思う。最近では高齢者の方や学生など車を運転できない人もいる。そんな方々がたくさん乗車してもらっている。

外国人市民チームの調査

どこに調査に行ったのか?

外国人市民チームは,次の二か所へフィールドワークに赴きました。それは,市が設置する国際交流施設である①東広島市市民文化センター(サンスクエア東広島)1階のコミュニケーションコーナー,市の国際化の推進を担当している②東広島市役所市民生活課です。

サンスクエアで支援員さんと留学生さんに聞き取り!

まず,コミュニケーションコーナーでは,外国人市民の相談にのっている東広島市教育文化振興事業団の吉野さん,ベトナムから来た留学生のリンさんにお話を伺いました。

吉野さんからは,東広島市における外国人市民支援の現状と課題について,市が作成している資料や統計データなどを使いながらご説明いただきました。いろいろな言語に翻訳された市の広報やイベント案内を見たり,どこの国・地域から,何のために日本(東広島市)に来ているのかを聞いたりして,理解を深めました。リンさんは,日本に留学したいと思ったきっかけや実際の生活体験を通じて感じている東広島市の魅力,まわりのお友達のお困りごとなどを教えていただきました。

市役所の市民生活課にも訪問!

次に,東広島市役所市民生活課では,職員の鈴光さん,若村さんに聞き取りをしました。

子どもたちが考えた次の問いについて,市の国際化推進に携わっている市役所職員の立場から丁寧にご回答いただきました。

児童からの質問と市役所・市民生活課の回答

Q:市が国際化を進めるために企画したり,設置したりしているものはなにがあるか?
→「国際フェスタ」という言葉や文化の違いにかかわらず,市民がさまざまな交流を通して異文化理解を深めるお祭りを主催している。2024年度には,33の団体による多彩なブースが出店(出展)され,市内在住の外国人市民による母国グルメの出店なども多く見られた。
Q:韓国の方が近いのに,ベトナムからの市民が増えているのはなぜなのか?
→移住の理由に注目すると,トナムから来られている方の多くが技能実習生の方であり,選んで東広島市に来てくれている状況である。一方で,韓国の方で技能実習を目的に来ている人はほとんどおられない。
Q:外国人から人はどんなお困りごとがあるのか?実際にどのような相談が多いか?
→郵便物や封筒の文字(日本語)が読めず,理解ができなくて困っておられる方がおられる。とくに,お金を支払う必要がある場合や緊急で対応しないといけない場合があるため,相談に来られる方が多い。

研究成果の発表会に向けて・・・

フィールドワークのあとは,各チームで集まって,聞き取り調査の内容や結果についてまとめていきました。

次回はいよいよ研究成果の発表会です。それぞれの問いや仮説に対して,どのような結論が導き出せるのか…!とっても楽しみですね。続報をお待ちください。

この授業実践の関係者

のんバスチーム:草原和博,宇ノ木啓太,圓奈勝己,中西美里
外国人市民チーム:川口広美,金鍾成,三井成宗,川本吉太郎

この記事を書いた人
SIP staff
三井・川本・宇ノ木・神田

「デジタル・シティズンシップ・シティ:公共的対話のための学校」プロジェクトメンバーである三井・川本・宇ノ木・神田が更新しています! ぜひ、本記事を読んだ感想や疑問・コメントをお寄せください!